来年も気持ちよくかぶるために、仕舞う前のワンポイントアドバイス
夏の間、たくさん活躍したキャップ。
見た目にはそれほど汚れていなくても、汗をかいた帽子には、汗の水溶性成分だけでなく、皮脂や角質などの汚れも付着しています。
そして帽子にとって注意したいのが、「汚れた直後」よりも「そのまま長期間保管すること」です。
時間の経過とともに汚れが変化し、次のシーズンに取り出したとき、
- 黄ばみや変色が出ている
- 汗をかいた部分だけ色が変わっている
- ニオイが強くなっている
- カビが発生している
といったトラブルにつながることがあります。
ポイント①
「見た目がキレイだから大丈夫」と思わない
汗の汚れは、必ずしもすぐに黄ばんで見えるわけではありません。
特に額が直接触れるスベリ(汗止め)や、その周辺には汚れが集中します。
保管前には、額まわり・側面・後頭部をチェックしてみてください。
ポイント②
汗をかいた帽子をそのまま収納しない
少なくとも、しっかり乾燥させてから保管しましょう。
ただし、汗を多く吸った帽子の場合、乾燥させても「水分がなくなった」だけで、汗や皮脂などの成分までなくなったわけではありません。
長期間使わないのであれば、汚れを落としてから保管することが理想的です。
ポイント③
飾って保管するのは意外とNG
お気に入りのキャップだからこそ、壁に掛けたり、棚に並べたりして、いつでも目に見える場所に飾っておきたいものです。
しかし、長期間の「見せる収納」はキャップにとって必ずしも理想的とはいえません。
日光はもちろん、室内照明の光にも長期間さらされることで、染料や素材が徐々に影響を受け、部分的な退色や変色、いわゆる「展示焼け」を起こすことがあります。
また、光はさまざまな光化学反応を促進する要因にもなるため、汚れや素材の経時変化をできるだけ抑えて長期間保管したい場合には、光を避けることも大切です。
シーズンオフのキャップは、しっかり汚れを落として乾燥させたうえで、直射日光や照明を避けた、風通しのよい暗所で保管するのがおすすめです。
「お気に入りだから飾っておく」ではなく、お気に入りだからこそ、使わない期間は光から守りましょう。
ポイント④
ビニール袋に入れっぱなしにしない
クリーニングから戻ってきた帽子や、自宅でケアした帽子を、ビニール袋に入れたまま長期間保管するのはおすすめできません。
ビニール袋は通気性が低いため、湿気や揮発した成分が内部にこもりやすくなります。こうした環境は、黄ばみや変色、ニオイの発生だけでなく、カビの発生リスクを高める原因にもなります。
また、帽子のスベリやアジャスター、装飾などに合成皮革やポリウレタン系の素材が使われている場合は注意が必要です。高温多湿な環境は、ポリウレタンなどの加水分解による劣化を促進する要因となり、表面のベタつきや剥離、ひび割れなどにつながることがあります。
クリーニング後にかけられているビニールは、基本的に持ち運びの際の汚れやホコリを防ぐためのもの。長期保管用ではありません。
保管する際はビニールを外し、帽子を十分に乾燥させたうえで、湿気がこもりにくく、直射日光や照明の影響を受けにくい場所で保管するのがおすすめです。
一番大切なのは「汚れを来年まで持ち越さないこと」
夏にたくさん使ったキャップほど、シーズンが終わったときのケアが重要です。
汗や皮脂などの汚れは、時間が経つほど状態が変化し、除去が難しくなることがあります。
「来年また使うから、とりあえずクローゼットへ」ではなく、仕舞う前に一度状態をチェック。
これだけでも、大切なキャップを長く楽しむためのケアにつながります。